薬局・ドラッグストアで使う日本語
薬局で使う日本語|処方箋・市販薬の相談と説明の聞き直し
30秒で分かる
薬局では、最初に「処方箋があります」か「市販薬について相談したいです」と用件を伝えます。市販薬の相談では「のどが痛いです。三日前からです」のように症状と始まった時期を言い、使う人の年齢、使っている薬、アレルギーも伝えます。使い方は実際の箱や説明書を指して聞き、病院を勧められたら受診します。

相談の種類/症状と経過/使う人・薬/担当者と返答/説明の確認へ進めます。
処方箋があるのか、市販薬の相談なのかを最初に伝える
「処方箋」は医師などの処方に基づいて薬を調剤してもらうためのものです。「市販薬」の相談は、処方箋による受け取りとは別の流れになります。処方箋を出すと「お薬手帳はお持ちですか」と聞かれます。あれば渡し、なければ「ありません」と答えます。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 処方箋があります | 処方箋を持って来たと伝える。 |
| 処方箋はありません | 処方箋を持っていないと伝える。 |
| 市販薬について相談したいです | 市販薬の相談をしたいと伝える。 |
| この処方薬について確認したいです | 受け取った処方薬やその説明を示して質問する。 |
| 薬剤師に相談できますか | 薬剤師へつないでもらえるか聞く。 |
市販薬の説明を、処方薬の変更に当てはめないでください。似た名前や箱だから同じ使い方だとは限りません。実物や処方内容を示して薬剤師・処方した医師へ確認します。病院でのやり取りは診察と受付の記事で扱います。旅行中で日本の保険証がない人の言い方は、受付の記事にあります。
「強い薬」ではなく、症状・いつから・変化を伝える
「のどが痛いです。三日前からです」のように、今分かっていることを伝えます。診断されていない病名に置き換えず、症状が悪化しているなら商品を選ぶ前に知らせてください。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| のどが痛いです | のどの痛みを伝える。 |
| せきが出ます | せきの症状を伝える。 |
| 症状はいつからですか | 症状が始まった時期を尋ねる質問。 |
| 三日前からです | 三日前に始まった例。実際の時期に替える。 |
| だんだん悪くなっています | 次第に悪化していると伝える。 |
| この症状に使える薬について相談したいです | 薬が使えるかも含めて相談する。 |
熱を測ったか、ほかに症状があるかも聞かれます。数値は実際に測ったものだけを伝え、分かれば測定時刻も添えてください。聞き取れなかった質問は、もう一度、ゆっくり言ってもらい、推測で答えません。薬局で相談した結果、医療機関への受診を勧められることもあります。
「ご本人が使いますか」に答え、使用中の薬を全部見せる
購入する人と薬を使う人が同じとは限りません。誰が使うのかを伝え、年齢・現在の薬・アレルギー・持病・妊娠や授乳など、判断に必要な事実を説明します。同行者の情報が分からなければ、推測して答えません。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| ご本人が使いますか | 購入する本人が使うかという質問。 |
| 私が使います | 自分が使う場合。 |
| 家族が使います | 家族が使う場合。自分の症状と混同しない。 |
| 年齢を教えてください | 使う人の年齢を聞く質問。 |
| 使う人は十歳です | 十歳という練習例。実際の年齢を伝え、子どもの量を推測しない。 |
| この薬も使っています | 薬の箱やラベル、お薬手帳を示す。 |
| 市販薬も使っています | 処方薬以外の薬も伝える。サプリメントや健康食品も示す。 |
| 薬のアレルギーがあります | 分かっている薬名と反応の記録を示す。 |
| 妊娠中です | 商品を選ぶ前に伝える。 |
| 授乳中です | 商品を選ぶ前に伝える。 |
| 名前がわかりません。写真があります | 実物の写真を見せる。薬の名前を推測しない。 |
| 今は分かりません。本人に確認しますいまは わかりません。ほんにんに かくにんします | 使う人の情報が不明なら、確認してから伝える。 |
PMDAの市販薬の案内も、治療中、妊娠・授乳中、使用中の薬や健康食品、アレルギーなどを薬剤師へ伝えるよう案内しています。子どもに使えるかは年齢や商品によって違います。用量を大人の何分の一などと自分で決めないでください。
薬剤師の確認待ち・販売できない・受診の案内を聞き分ける
相談を受けられる担当者や販売できる条件は、その薬の区分によって異なります。要指導医薬品・第1類医薬品は薬剤師の情報提供が必要で、第2類・第3類医薬品は薬剤師または登録販売者が販売できます。商品や現在の担当者を、店舗に確認してください。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 薬剤師が必要です | この相談や販売には薬剤師の対応が必要という返答例。薬剤師に確認できるか、案内を聞く。 |
| この薬は今、買えますか | その商品の区分や担当者を確認してもらう。 |
| 誰に確認すればいいですかだれに かくにんすれば いいですか | 質問できる担当者を聞く。 |
| 薬剤師は今いません | 現在、薬剤師が不在という返答。 |
| ほかに使っている薬はありますか | ほかの薬についての質問。市販薬も含めて示す。 |
| 薬剤師に確認しますやくざいしに かくにんします | これから確認するという返答。 |
| この薬は使わないでください | その薬を使わないようにという案内。次にどうするか聞く。 |
| 今日は販売できませんきょうは はんばいできません | その日の販売はできないという返答。 |
| 病院を受診してください | 商品選びを終え、医療機関への受診へ移る案内。 |
厚生労働省の2026年5月の制度改正案内では、一部の要指導医薬品について薬剤師のオンライン服薬指導を経た販売が可能になりました。対面確認が必要な品目もあります。また、指定濫用防止医薬品では年齢、他店での購入、数量の理由などの確認があります。種類や購入条件を自分で判断せず、質問には事実を答えます。
相談の結果が「今回は買わずに受診する」でも、次の行動が分かれば目的は果たせています。
実際の箱・説明書を指して、使い方を一項目ずつ確かめる
薬を受け取るときは、説明を聞いている薬と手元の薬を対応させます。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 一回の量はどこに書いてありますか | 一回分の量の記載場所を聞く。 |
| 一日の回数はどこですか | 一日に使う回数の記載を聞く。 |
| いつ使いますか | 使う時期を聞く。食後などと決めつけない。 |
| 何日間使いますか | その薬を使う期間や、相談し直す時期を聞く。 |
| この薬と一緒に使えますか | 併用したい薬も見せて確認する。 |
| 眠気の注意はありますか | その薬の眠気に関する注意を聞く。 |
| 使い方をもう一度確認してください | 理解があいまいな場合に頼む。 |
| この説明書の、どの部分ですか | 口頭の説明に対応する部分を指してもらう。 |
| 説明書と違うようです。確認してもらえますか | 説明が違うと感じたら、自分で一方を選ばず確認する。 |
答えを聞いたら、実際の表示を指して「一回の量は___、一日の回数は___ですね」と確認します。空欄は実物の説明だけで埋めます。
緊急のときは、薬を選ぶ前に119に電話する
緊急のときは119に電話し、119で伝える日本語の言い方を使います。救急の目安は消防庁の成人向け案内にあり、判断に迷うときはQ助や実施地域の#7119で確かめられます。
薬の説明にある中止・相談・受診の案内も確認する
説明書には、使ってはいけない場合、相談すべき場合、使う期間、中止、保管方法などが書かれています。PMDAの副作用についての案内は、市販薬でも副作用があり、症状がよくならず悪化する場合などは使用を中止して受診するよう案内しています。
処方薬を自分の判断で中止・変更する話とは区別し、処方薬の案内と医師・薬剤師の指示に従います。急な呼吸困難や意識の異常など、緊急時は119へ連絡します。
薬の名前を選ぶ前に、相談の一往復を練習する
Leoは「市販薬について相談したいです。のどが痛いです」と話しかけます。薬剤師から「いつからですか。ほかに使っている薬はありますか」と聞かれ、「三日前からです。使っている薬はこちらです」と実物や記録を示します。
薬剤師の「この薬の名前を確認しますので、少々お待ちください」は、まだ確認中という返事です。Leoは結果を待ちます。英語版の漫画では、この四つの発話を聞けます。
その後に薬を提案された場面では、「使い方をもう一度説明してもらえますか」と聞く練習もできます。相手役は「はい。こちらの説明書を見ながら確認しましょう」と返してください。
- 処方箋か市販薬の相談かを伝える。
- 症状・始まった時期・変化を説明する。
- 「ご本人が使いますか」「ほかに使っている薬はありますか」に答える。
- 不明な情報は推測せず、本人や実物で確かめる。
- 実物の説明で分からない一項目を質問する。
- 「病院を受診してください」と言われた設定で、クリニックの受付へ進む。
「自分でできる」「表を見ればできる」「もう一度練習する」のどれでしたか。買えたかだけでなく、必要な事実と次の行動を確認できたかを振り返ります。
編集部調べ:厚生労働省・PMDA・消防庁の資料を2026年9月30日に確認しました。