緊急時の連絡で使う日本語
緊急時の日本語|119・110で助けを求め、場所と状況を伝える
火事・救急車は119。警察官にすぐ来てほしい事件・事故は110。日本語を覚え終わるのを待たずに連絡し、通話相手の指示に従ってください。 自分も危険な場所にいる場合は、安全を確保できる範囲で助けを求めます。
30秒で分かる
近くの人には「救急車を呼んでください」。自分で119へ電話したら「救急です」または「火事です」と伝えます。次に、来てほしい場所と分かっている状況を短く答え、相手の質問を聞きます。分からないことは推測せず、「わかりません」と伝えてください。

連絡先/最初の一言/住所・目印/相手の質問/言語・聞き直しへ進めます。
緊急時の日本語は、誰に助けを求めるかで変わる
| いま必要なこと | 連絡先 |
|---|---|
| 火事への対応・救急車 | 119 |
| 警察官がすぐ現場へ来る必要がある事件・事故 | 110 |
| 緊急ではない警察への相談 | #9110、または最寄りの警察署 |
| 明らかな緊急事態ではなく、急な病気やけがの対応に迷う | 実施地域の#7119など、地域の相談窓口 |
消防庁の119案内と警察庁の110・#9110案内を確認先にしてください。#7119は地域によって実施状況・受付時間・対象などが異なります。明らかな緊急時に相談窓口を探して、119・110への連絡を遅らせないでください。
複数の対応が必要そうなときも、見えている状況を伝えて担当者の質問に答えます。説明のために交通、火災、暴力などの危険な現場へ近づかないでください。通常の受診は診察の日本語、緊急ではない警察との会話は交番・警察署の日本語で扱います。
近くの人には「呼んでください」、通話では救急・火事・事件を伝える
「〜てください」は、相手に何かをしてもらう言い方です。緊急時に近くの人へ助けを求めるなら、短く直接伝えて構いません。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 助けてください | 助けを求めて近くの人に気付いてもらう。 |
| 救急車を呼んでください | 近くの人に119への連絡を頼む。 |
| 警察を呼んでください | 近くの人に110への連絡を頼む。 |
| 電話がつながりません。電話を貸してください | 自分の電話がつながらない場合、近くの人に別の電話を頼む。 |
| はい、119番に電話しますはい、ひゃくじゅうきゅうばんに でんわします | 通報を頼まれた近くの人が、これから電話すると答えた例。通報済みという意味ではない。 |
警視庁の110案内では、通信障害時は周囲に助けを求め、別の携帯電話・固定電話・公衆電話などで連絡する方法を案内しています。通信できるか試すだけの緊急通報はしないでください。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 火事ですか、救急ですか | 119の最初に聞かれる質問の例。 |
| 救急です | 救急車が必要だと119へ伝える。 |
| 火事です | 火事だと119へ伝える。 |
| 交通事故です | 110へ、把握している出来事を伝える例。 |
すでに119・110につながったら、用件を伝えます。長い説明を読み上げ続けず、相手が次に何を尋ねているかを聞いてください。消防庁の通報例でも、担当者との一問一答で進みます。
来てほしい場所を伝える。住所が不明なら建物や交差点を使う
大切なのは、救急車・消防車・警察官に来てほしい現場です。自分が現場から離れているなら、「自分の居場所」と「出来事が起きている場所」を分けます。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 場所はどこですか | 現場の場所を尋ねる質問。 |
| 住所は〇〇です | 分かっている住所を伝える。〇〇を実際の住所に替える。 |
| 駅の東口にいます | 自分も現場にいる場合。実際には駅名も伝える。 |
| ことば駅の東口です | 実際の駅名と出口に替える。 |
| 〇〇交差点の近くです | 交差点名を目印として伝える。 |
| 住所がわかりません。建物の名前は〇〇ですじゅうしょが わかりません。たてものの なまえは〇〇です | 住所は不明だが、見える建物名は分かる場合。 |
| ホテルの三階です | 階数を補う例。ホテル名・住所も伝え、求められたら部屋番号や入口も説明する。 |
| 場所がわかりません | 場所そのものが分からないと伝え、担当者の案内を聞く。 |
「住所が分からない」と「居場所の手掛かりが何も分からない」は別です。消防庁の救急車利用ガイドは、住所が不明な場合に近くの建物や交差点などを伝えるよう案内しています。安全な位置から見える住所表示、駅名・出口名、建物名を読んでください。
駅名だけでは出口や入口が複数あることがあります。現場がどちら側か分かれば補い、不明なら不明と伝えます。通報後にも場所の確認で電話が来ることがあるため、連絡できる状態を保ちます。目印の言い方は道案内の日本語でも練習できます。
「どうしましたか」に一つ答え、次の質問を待つ
担当者は、何が起きたか、状態、年齢、名前や連絡先などを聞きます。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| どうしましたか | 何が起きたか・どういう状態かを尋ねる質問。 |
| 人が倒れています | 倒れている人がいると伝える。原因の病名を推測しない。 |
| 呼びかけても反応がありません | 呼びかけたときの様子を伝える。確認のために危険へ近づかない。 |
| 呼吸が苦しそうです | 見て分かる呼吸の様子を伝える。 |
| けが人が二人います | 二人だと分かっている場合の例。実際の人数に替える。 |
| 年齢は分かりますか | 具合の悪い人の年齢が分かるかという質問。 |
| 正確な年齢は分かりません | 正確な年齢は不明と伝える。おおよそを答える場合は概算だと分かるようにする。 |
| お名前と連絡先を教えてください | 通報者の名前と連絡できる電話番号などを聞く質問。 |
| わかりません | 質問の答えが不明な場合。知っているふりをしない。 |
| 危なくて近づけません | 安全に近づけない事情を伝えて指示を聞く。 |
110では、出来事が起きた時刻や場所、見た状況、けが人、覚えている人物の特徴なども聞かれます。警視庁の案内で事前に確認できます。
英語を頼み、分からない質問は聞き直す
つながったら、必要に応じて「英語でお願いします」と伝えます。日本語が十分でなくても、分かる場所や状況を短く伝え、相手の案内を聞いてください。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 英語でお願いします | 英語での対応を頼む。 |
| 日本語がよくわかりません | 日本語での理解が難しいと伝える。 |
| もう一度お願いします | 聞き取れなかった言葉を繰り返してもらう。 |
| もう少しゆっくりお願いします | 話す速さを落としてもらう。 |
| 今の質問が分かりません | 質問の意味が分からないと伝える。 |
| どうすればいいですか | 次にすることを尋ねる。 |
| わかりました | 説明や指示が分かったときに答える。分からない場合は聞き直す。 |
消防庁の三者間通訳の案内には電話通訳を介した対応が説明されていますが、導入状況は消防本部によって異なります。警視庁の英語案内も通訳対応を案内しています。
訪日旅行者の一般的な支援先として、JNTOのJapan Visitor Hotlineもあります。現在の連絡先を旅行前に保存できますが、緊急の出動が必要なときは119・110を使います。
指示を聞くことも通報の一部。練習では電話をかけない
担当者から応急手当などの案内を受けることがあります。自分を危険にさらさずにできる範囲で、実際の指示に従ってください。応急手当は公的な講習で学びます。
Mayaの漫画は、公式訓練で接続されていない電話を使う場面です。相手役の「火事ですか、救急ですか」に「救急です。人が一人倒れています」と答えます。次に「救急車が向かう場所を教えてください」と聞かれ、「ことば駅の東口にあるバス乗り場の前です」と伝えます。Haruは訓練用具のそばで見守り、Mayaは答えた後に次の質問を聞きます。英語版の漫画で、二つの質問と答えを練習できます。
- 宿泊先や自宅の日本語住所、建物名、入口、近くの目印を用意する。
- 電話を接続せず、近くの人へ頼む場合と、自分で119・110へ連絡する場合を分けて練習する。
- 相手役から場所を聞かれたら、実際の住所や目印で答える。
- 状況を一つ答えたら、次の質問を聞く。
- 不明な答えと、意味が分からない質問を分けて伝える練習をする。
通話できるかの確認や日本語の練習のために、119・110へ発信しないでください。 「自分で言える」「表を見れば言える」「もう一度練習する」のどれだったか振り返り、住所の読み方など、不明な部分を今のうちに補います。
編集部調べ:消防庁・警察庁・警視庁・JNTOの資料を2026年9月30日に確認しました。