診察での症状の説明で使う日本語
診察で使う日本語|症状・いつから・薬の説明を確認
30秒で分かる
通常の診察では「のどが痛いです。三日前からです」のように、場所・症状・いつから・変化を伝えます。測った数値と感じたことは分け、使っている薬とアレルギーも示します。薬の説明は、実際の袋や紙を指して一項目ずつ確認します。

受付/痛む場所と質問/測定と感覚/いつから・変化/薬とアレルギー/説明の確認へ進めます。
受付では、受診したい理由と必要な言語の支援を伝える
受付では短く理由を伝え、詳しい経過は問診票や診察で説明します。ただし、急な変化はすぐ伝えてください。予約・保険・待合室の流れは、クリニック受付の日本語で扱います。日本の健康保険に入っていない旅行中の人の言い方も、そこにあります。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 診察を受けたいです | 医師の診察を受けたいと伝える。 |
| 今日はどうされましたか | 受付や医師が最初に聞く質問。いちばん困っている症状を答える。 |
| のどが痛いです | 受診したい主な理由を短く伝える。 |
| 急に悪くなりました | 突然の悪化をすぐ職員へ伝える。 |
| 英語の問診票はありますか | 英語で記入できる用紙があるか聞く。 |
| 英語の通訳は利用できますか | その医療機関で利用できる通訳を尋ねる。 |
厚生労働省には多言語の問診票・説明資料があります。
「どこが痛いですか」に、場所と症状で答える
痛む場所を指しながら「ここが痛いです」と言えます。原因が分からなくても、今感じていることを伝えて構いません。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| どこが痛いですか | 痛む場所を尋ねる質問。指して答えてもよい。 |
| ここが痛いです | 痛む場所を指して伝える。 |
| 頭が痛いです | 頭の痛みを伝える。 |
| お腹が痛いです | お腹の痛み。どの辺りかも示す。 |
| 右足が痛いです | 足はfootにもlegにもなるため、右のどの部分か指す。 |
| この辺りが痛いです | 一点に絞れない場合、痛む範囲を示す。 |
測った体温と、「熱っぽい」という感覚を分ける
数値は、実際に測ったものだけを伝えます。測定時刻が分かれば一緒に示してください。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 熱は測りましたかねつは はかりましたか | 体温を測ったかという質問。測っていなければ、そう答える。 |
| 体温は三十八度ですたいおんは さんじゅうはちどです | 38℃と測った場合の例。実際の数値に替える。 |
| 熱っぽいですが、測っていません | 熱がありそうに感じるが、測定していないと伝える。 |
| せきが出ます | せきの症状を伝える。 |
| 吐き気があります | 吐きそうな感覚を伝える。 |
| めまいがします | めまいを伝える。 |
| 息が苦しいです | すぐに伝える症状。 |
「いつからですか」に、始まった時期と変化を答える
「からです」は、始まった時期を答える形です。「三日前」は「みっかまえ」と読みます。正確な日時を覚えていなければ、おおよそだと分かるように伝えます。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| いつからですか | 症状が始まった時期を尋ねる質問。 |
| 三日前からです | 三日前に始まったという例。実際の経過に替える。 |
| 今朝からです | 今日の朝からだと伝える。 |
| 急に始まりました | 突然始まったことを伝える。 |
| だんだん悪くなっています | 次第に悪くなっていると伝える。 |
| 変わりません | 前と比べて変わらない場合。 |
| 時々です | 続きっぱなしではない場合。分かれば一回の長さや直近の時刻も説明する。 |
使っている薬・アレルギー・持病は、名前の分かる物を見せる
お薬手帳、実際の箱や袋、ラベル、使用中の薬の一覧を用意します。市販薬・サプリメント・健康食品も含めて伝え、名前、表示された規格、使っている量や回数、最後に使った時刻を示してください。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 使っている薬はこちらです | 一覧や実物を示す。 |
| 市販薬も使っています | 処方薬以外の薬も使っていると伝える。 |
| 最後に飲んだのは今朝です | 内服薬を指して、最後に飲んだ時刻を答える例。 |
| 薬のアレルギーはありますか | 薬のアレルギーについての質問。分かっている薬名や記録を示す。 |
| 薬のアレルギーがあります | 薬名と、分かっている反応の記録を一緒に示す。 |
| 持病があります | 継続してかかっている病気があると伝え、名称も示す。 |
| 薬の名前がわかりません。箱があります | 名前を推測せず、実際の箱を見せる。 |
薬のアレルギーと食物アレルギーは、それぞれ原因となるものを説明します。PMDAの処方薬の案内も、市販薬を含む使用中の薬を医師・薬剤師に伝えるよう案内しています。
薬の説明は、一つの薬・一つの指示を指して確認する
診察や薬の受け取りでは、実際の薬と印刷された説明を指して質問します。量・回数・時期・日数・飲み忘れた場合の対応は、その薬の説明を医師や薬剤師に確認してください。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 一回何錠ですか | 錠剤一回分の量を聞く。ほかの剤形にはそのまま使わない。 |
| 一日何回ですか | 一日の回数を聞く。 |
| いつ使えばいいですか | 使う時期を聞く。食後などと自分で決めない。 |
| 何日間使いますか | 使う期間を聞く。 |
| この薬と、こちらの薬を一緒に使えますか | 両方の実物を示して併用を確認する。 |
| 飲み忘れたときはどうしたらいいですか | その薬を飲み忘れた場合の対応を聞く。 |
| もう一度説明してください | 分からなかった説明を繰り返してもらう。 |
| 説明を紙に書いてもらえますか | 口頭だけでは理解しにくい場合、書面も頼む。 |
| 紙の説明と違うようです。確認してください | 聞いた説明と書面が違うと感じたら、自己判断せず専門職に確認する。 |
答えを聞いたら「一回___錠、一日___回、___ですね」と実際の説明を繰り返して確認します。空欄には、専門職から聞いた内容だけを入れます。
処方薬は自己判断で量や回数を変えたり中止したりせず、気になる症状があれば医師・薬剤師に相談します。市販薬の案内では、使用中に異変がある、効果が不十分、悪化する場合の中止と受診を案内しています。
緊急のときは、受診を待たずに119に電話する
緊急のときは119に電話します。救急車を呼ぶ目安は消防庁の成人向け救急案内、判断に迷うときは消防庁のQ助や実施地域の#7119、通報の言い方は緊急時の日本語で確認できます。
受診先と、使える言語を事前に確認する
緊急ではない受診先を探すには、JNTOの医療機関検索や医療情報ネット(ナビイ)があります。地域・診療科・対応言語などを調べ、現在の受付時間と受入可否を医療機関に確認してください。
四つの事実を伝え、相手の質問に答える練習
受付から「今日はどうされましたか」と聞かれたLeoは、長いメモから必要なことを選び、「のどが痛いです。三日前からです」と答えます。Kotoは別の解説用の図で、場所・症状・始まった時期の三つを示します。
診察と薬の受け取りの後は、薬と説明書を指して「この薬はいつ飲みますか。説明書のどの部分ですか」と聞きます。薬剤師は「こちらの飲み方の欄です。一緒に確認しましょう」と説明を始めます。自分の薬について実際の説明を聞き、上の空欄の形で復唱します。英語版の漫画で二つのやり取りを確認できます。
- 通常の診察という設定で、症状・場所・始まった時期・変化をメモにする。
- 相手役に「どこが痛いですか」「いつからですか」「熱は測りましたか」と聞いてもらう。
- 分かっていることを答え、測っていないことや不明なことはそのまま伝える。
- 実際の薬の指示で分からない一項目を選び、専門職に尋ねる質問を作る。
- 説明が聞き取れなかった設定で、再説明や書面を頼む。
「自分で言える」「表を見れば言える」「もう一度練習する」のどれでしたか。帰るときに「お大事に」と言われたら、「ありがとうございます」と返せば足ります。次は薬局で使う日本語へ進めます。
編集部調べ:消防庁・厚生労働省・JNTO・PMDAの資料を2026年9月30日に確認しました。