動詞の使い分けで使う日本語
ます形の使い方|ます・ません・ました・ませんでしたを場面で選ぶ
毎日の習慣やこれからの予定は「ます」、しないことは「ません」。過去にしたことは「ました」、しなかったことは「ませんでした」です。「明日、行きます」「昨日、行きました」のように、いつの話かと語尾を合わせます。どれも丁寧な形なので、後ろに「です」は足しません。

明日の予定を聞かれたら「明日、東京に行きます」。翌日、その移動について話すなら「昨日、東京に行きました」。同じ東京行きでも、話す時点が変わると語尾が変わります。
英語版の漫画では、カフェの静かな時間にハルが昨日の学習を聞きます。レオは「勉強しました。でも、今朝は勉強しませんでした」と過去を答え、明日の話では「明日も勉強します。でも、日曜日は勉強しません」と予定を答えます。勉強するかどうかだけでなく、いつの話かも語尾から確かめましょう。
四つの形/習慣と予定/しないこと/したこと/しなかったこと/練習。
ます形の四つの語尾:いつの話か、するか・しないかで選ぶ
まず「行きます」を覚えているとします。「ます」の前の「行き」を残し、語尾を変えると、次の四つの意味を表せます。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 行きます | 行く習慣や、これから行く予定。過去ではない肯定の形。 |
| 行きません | 普段は行かない、またはこれから行かない。過去ではない否定の形。 |
| 行きました | すでに行ったことを話す。過去の肯定。 |
| 行きませんでした | そのときは行かなかったと話す。過去の否定。 |
「行く」にそのまま「ます」を付けるのではありません。辞書に載る形からの変え方は動詞によって違います。ここでは、次のます形を出発点にして練習します。
| 辞書に載る形 | 練習の出発点 | 残す部分 |
|---|---|---|
| 行く(いく) | 行きます(いきます) | 行き(いき) |
| 食べる(たべる) | 食べます(たべます) | 食べ(たべ) |
| 飲む(のむ) | 飲みます(のみます) | 飲み(のみ) |
| 見る(みる) | 見ます(みます) | 見(み) |
| 勉強する(べんきょうする) | 勉強します(べんきょうします) | 勉強し(べんきょうし) |
たとえば「食べます」の「ます」を「ませんでした」に変えると「食べませんでした」になります。「ませんでした」は、途中で分解せず、一つの語尾として練習しましょう。
ます:毎朝の習慣と、明日の予定を話す
「ます」は、今この瞬間だけを表す形ではありません。「毎朝」なら習慣、「明日」なら未来の予定です。英語のwillに当たる言葉を、別に足す必要はありません。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 毎朝コーヒーを飲みます | 朝に何を飲むか聞かれ、普段の習慣を答える。 |
| 明日、東京に行きます | 予定を聞かれて、翌日の行き先を伝える。 |
| 日本語を勉強します | 普段することにも、これからすることにも使える。いつの話かは会話で決まる。 |
| 七時に起きます | 普段の起床時刻、または翌朝起きる予定の時刻を伝える。 |
今まさにコーヒーを飲んでいる、と説明する場合は「飲んでいます」などの別の形を使います。英語の現在形と現在進行形を、どちらも「ます」に置き換えるわけではありません。
ません:食べない習慣や、行かない予定を伝える
食事を選ぶときの「肉は食べません」と、明日の予定についての「明日は行きません」。どちらも「しない」ことですが、いつの話かは前の言葉や会話から分かります。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 肉は食べません | 食事の好みや習慣を伝える。だしや調理方法まで確認できる一文ではありません。 |
| 明日は行きません | 翌日の集まりなどには行かないと伝える。 |
| お酒を飲みません | 普段から飲まないことなどを伝える。理由まで話す必要はありません。 |
| 今日は勉強しません | 今日の予定として、勉強はしないと伝える。 |
食材を具体的に確認したいときは、ベジタリアン・ヴィーガンの食事表現へ進みましょう。
「ませんか」は、誘いになることもある
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 一緒に行きませんか | 相手を誘う言い方。「自分は行かない」という返事ではなく、Would you like to go together? に当たる。 |
たとえば、同僚を昼食に誘う場面です。「ません」だけで否定と決めず、最後の「か」と、相手に何を求めているかまで聞きます。
ました:昨日したことや、到着した時刻を話す
勉強が終わったあとや、駅に着いたあとには「ました」を使います。昨日・先週・到着した時刻などと組み合わせて、済んだことを伝えられます。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 昨日、勉強しました | 日本語教室などで、昨日したことを話す。 |
| 朝ご飯を食べました | 朝食はもう済んだか聞かれ、食べたと答える。 |
| 八時に着きました | 到着後、何時に着いたかを伝える。 |
| 映画を見ました | 休日などにしたこととして、見た映画の話を始める。 |
「八時に着きます」なら到着予定、「八時に着きました」なら到着した報告です。時刻が同じでも、語尾で伝わる内容が変わります。
ませんでした:そのとき、しなかったことを話す
昨日の集まりには行かなかった、今朝は朝食を食べなかった。過去にしなかったことには「ませんでした」を使います。これからしない「ません」と区別しましょう。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 昨日は行きませんでした | 昨日の集まりなどに行ったか聞かれ、行かなかったと答える。 |
| 朝ご飯を食べませんでした | 今朝の食事を振り返り、朝食を食べなかったと伝える。 |
| 先週は勉強しませんでした | 先週の過ごし方として、勉強はしなかったと話す。 |
| そのメールを見ませんでした | 話題にしている過去の時点では、そのメールを見なかったと伝える。 |
まだメールを見ていない、という現在の状態なら「まだ見ていません」が自然です。「ませんでした」は過去の話。「まだ〜ていません」は別の形として分けて覚えます。
同じ動詞で、習慣・明日・昨日の文を作る
まず「勉強します」を使い、毎日すること、明日はしないこと、昨日したこと、先週はしなかったことを順に言ってみましょう。
四つの文の例を見る
毎日勉強します。明日は勉強しません。昨日は勉強しました。先週は勉強しませんでした。「勉強し」を残し、時間と、するか・しないかに合わせて語尾を変えています。
今朝は朝食を抜きました。「食べません」「食べませんでした」のどちら?
今朝を振り返るなら「朝ご飯を食べませんでした」です。明日の朝食を食べない予定なら「明日は朝ご飯を食べません」と言えます。
次は表から別の動詞を一つ選び、自分の予定や昨日の行動で四文を作ります。最後に「です」を足さず、選んだ語尾で止めましょう。ですと動詞の違いも比べると、文の終わり方を整理できます。