動詞の使い分けで使う日本語

ます形の使い方|ます・ません・ました・ませんでしたを場面で選ぶ

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30秒で分かる

毎日の習慣やこれからの予定は「ます」、しないことは「ません」。過去にしたことは「ました」、しなかったことは「ませんでした」です。「明日、行きます」「昨日、行きました」のように、いつの話かと語尾を合わせます。どれも丁寧な形なので、後ろに「です」は足しません。

カフェの勉強机で、レオとハルが時間と動作を表す四つの枠を見比べている。

明日の予定を聞かれたら「明日、東京に行きます」。翌日、その移動について話すなら「昨日、東京に行きました」。同じ東京行きでも、話す時点が変わると語尾が変わります。

英語版の漫画では、カフェの静かな時間にハルが昨日の学習を聞きます。レオは「勉強しました。でも、今朝は勉強しませんでした」と過去を答え、明日の話では「明日も勉強します。でも、日曜日は勉強しません」と予定を答えます。勉強するかどうかだけでなく、いつの話かも語尾から確かめましょう。

四つの形/習慣と予定/しないこと/したこと/しなかったこと/練習。

ます形の四つの語尾:いつの話か、するか・しないかで選ぶ

まず「行きます」を覚えているとします。「ます」の前の「行き」を残し、語尾を変えると、次の四つの意味を表せます。

行く予定と、行った結果を比べる
言い方使う場面・次の行動
行いきます

行く習慣や、これから行く予定。過去ではない肯定の形。
行いきません

普段は行かない、またはこれから行かない。過去ではない否定の形。
行いきました

すでに行ったことを話す。過去の肯定。
行いきませんでした

そのときは行かなかったと話す。過去の否定。

「行く」にそのまま「ます」を付けるのではありません。辞書に載る形からの変え方は動詞によって違います。ここでは、次のます形を出発点にして練習します。

辞書に載る形練習の出発点残す部分
行く(いく)行きます(いきます)行き(いき)
食べる(たべる)食べます(たべます)食べ(たべ)
飲む(のむ)飲みます(のみます)飲み(のみ)
見る(みる)見ます(みます)見(み)
勉強する(べんきょうする)勉強します(べんきょうします)勉強し(べんきょうし)

たとえば「食べます」の「ます」を「ませんでした」に変えると「食べませんでした」になります。「ませんでした」は、途中で分解せず、一つの語尾として練習しましょう。

ます:毎朝の習慣と、明日の予定を話す

「ます」は、今この瞬間だけを表す形ではありません。「毎朝」なら習慣、「明日」なら未来の予定です。英語のwillに当たる言葉を、別に足す必要はありません。

朝の過ごし方や、翌日の予定を伝える
言い方使う場面・次の行動
毎朝まいあさコーヒーを飲のみます

朝に何を飲むか聞かれ、普段の習慣を答える。
明日あした、東京とうきょうに行いきます

予定を聞かれて、翌日の行き先を伝える。
日本語にほんごを勉強べんきょうします

普段することにも、これからすることにも使える。いつの話かは会話で決まる。
七時しちじに起おきます

普段の起床時刻、または翌朝起きる予定の時刻を伝える。

今まさにコーヒーを飲んでいる、と説明する場合は「飲んでいます」などの別の形を使います。英語の現在形と現在進行形を、どちらも「ます」に置き換えるわけではありません。

ません:食べない習慣や、行かない予定を伝える

食事を選ぶときの「肉は食べません」と、明日の予定についての「明日は行きません」。どちらも「しない」ことですが、いつの話かは前の言葉や会話から分かります。

食べ物・飲み物の習慣と、その日の予定
言い方使う場面・次の行動
肉にくは食たべません

食事の好みや習慣を伝える。だしや調理方法まで確認できる一文ではありません。
明日あしたは行いきません

翌日の集まりなどには行かないと伝える。
お酒さけを飲のみません

普段から飲まないことなどを伝える。理由まで話す必要はありません。
今日きょうは勉強べんきょうしません

今日の予定として、勉強はしないと伝える。

食材を具体的に確認したいときは、ベジタリアン・ヴィーガンの食事表現へ進みましょう。

「ませんか」は、誘いになることもある

一緒に出かけようと誘う
言い方使う場面・次の行動
一緒いっしょに行いきませんか

相手を誘う言い方。「自分は行かない」という返事ではなく、Would you like to go together? に当たる。

たとえば、同僚を昼食に誘う場面です。「ません」だけで否定と決めず、最後の「か」と、相手に何を求めているかまで聞きます。

ました:昨日したことや、到着した時刻を話す

勉強が終わったあとや、駅に着いたあとには「ました」を使います。昨日・先週・到着した時刻などと組み合わせて、済んだことを伝えられます。

勉強・朝食・到着・映画を振り返る
言い方使う場面・次の行動
昨日きのう、勉強べんきょうしました

日本語教室などで、昨日したことを話す。
朝あさご飯はんを食たべました

朝食はもう済んだか聞かれ、食べたと答える。
八時はちじに着つきました

到着後、何時に着いたかを伝える。
映画えいがを見みました

休日などにしたこととして、見た映画の話を始める。

「八時に着きます」なら到着予定、「八時に着きました」なら到着した報告です。時刻が同じでも、語尾で伝わる内容が変わります。

ませんでした:そのとき、しなかったことを話す

昨日の集まりには行かなかった、今朝は朝食を食べなかった。過去にしなかったことには「ませんでした」を使います。これからしない「ません」と区別しましょう。

昨日や先週の行動を否定する
言い方使う場面・次の行動
昨日きのうは行いきませんでした

昨日の集まりなどに行ったか聞かれ、行かなかったと答える。
朝あさご飯はんを食たべませんでした

今朝の食事を振り返り、朝食を食べなかったと伝える。
先週せんしゅうは勉強べんきょうしませんでした

先週の過ごし方として、勉強はしなかったと話す。
そのメールを見みませんでした

話題にしている過去の時点では、そのメールを見なかったと伝える。

まだメールを見ていない、という現在の状態なら「まだ見ていません」が自然です。「ませんでした」は過去の話。「まだ〜ていません」は別の形として分けて覚えます。

同じ動詞で、習慣・明日・昨日の文を作る

まず「勉強します」を使い、毎日すること、明日はしないこと、昨日したこと、先週はしなかったことを順に言ってみましょう。

四つの文の例を見る

毎日勉強します。明日は勉強しません。昨日は勉強しました。先週は勉強しませんでした。「勉強し」を残し、時間と、するか・しないかに合わせて語尾を変えています。

今朝は朝食を抜きました。「食べません」「食べませんでした」のどちら?

今朝を振り返るなら「朝ご飯を食べませんでした」です。明日の朝食を食べない予定なら「明日は朝ご飯を食べません」と言えます。

次は表から別の動詞を一つ選び、自分の予定や昨日の行動で四文を作ります。最後に「です」を足さず、選んだ語尾で止めましょう。ですと動詞の違いも比べると、文の終わり方を整理できます。

動詞を文のどこに置くかは日本語の語順、移動する場面での実践はバスで使う日本語へ。