文の終わり方で使う日本語
ですの意味と使い方|名詞・形容詞、否定・過去の文を作る
「レオです」「この部屋は静かです」の「です」は、名詞や形容詞を使う文を丁寧にする形です。英語ではam・is・areなどに訳されますが、「です」だけでは誰の話かは決まりません。「飲みます」はすでに丁寧な動詞の形なので、後ろに「です」を足しません。

初対面で名前を伝えるときは「レオです」。泊まった部屋の様子を伝えるときは「この部屋は静かです」。このように、「です」の前に何を置くかで、伝える内容が変わります。
一方、「コーヒーを飲みます」に、丁寧にしようとして「です」を足すと不自然になります。まず、名前や物の説明なのか、動作の話なのかを分けてみましょう。
ですの意味は、文全体と場面で考える
「レオです」は、自分を紹介しているなら “I’m Leo” です。別の人を示しながらなら、その人がレオだと伝える文にもなります。誰について話しているかが分かる場合、日本語ではその部分を言わないことがあります。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| レオです | 自己紹介なら、自分の名前を伝える。誰の話かは場面で決まります。 |
| 三時です | 時刻を聞かれて、三時だと答える。 |
| これです | 探している品物などを示し、これだと答える。 |
| 大丈夫です | 問題がない、体調がよい、申し出は不要など、状況で意味が変わります。この一文だけで意味を固定しません。 |
「です」を一つずつ英語の “is” に変えるより、文全体で何を伝えているかを考えます。「大丈夫です」のように、相手の質問によって意味が変わる言葉は特に注意しましょう。
英語版の漫画では、レオがメニューの写真を指して「これは何ですか」と聞き、ハルが「ホットコーヒーです」と答えます。続いて「今日は静かですね」「はい、今は静かです」と店の様子を話します。飲み物を特定する文と様子を伝える文で、「です」の前の語を比べてみましょう。「ですね」は、相手もそう感じているか確かめる言い方です。
名詞+です:仕事や休みについて伝える
「学生」「会社員」「休み」は名詞です。基本の形は「名詞+です」。話題を示したい場合は「私は」「今日は」などを前に置きます。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 私は学生です | 初めて会う人などへ、自分が学生だと伝える。 |
| 会社員です | 自分の仕事を聞かれたときの返事。すでに自分の話だと分かっています。 |
| 今日は休みです | 今日について、休みだと伝える。誰の休み、何の休業日かは前後の会話で補います。 |
| これは駅です | 写真や地図を示して、写っている建物が駅だと説明する例。 |
「学生です」だけでは、一人か複数かも決まりません。英語のように名詞の形を変えるだけで表すのではなく、話の流れや必要な言葉で伝えます。自己紹介の具体的な順番は名前を伝えるレッスンへ。
静かです・高いです:形容詞と組み合わせる
日本語の形容詞には「な形容詞」と「い形容詞」があります。今の様子を丁寧に伝えるときは、どちらも「です」を使えますが、否定や過去への変え方は同じではありません。
| 言葉の種類 | 丁寧な文の例 | 見るところ |
|---|---|---|
| な形容詞 | 静かです | 「静か」に「です」を付ける。 |
| い形容詞 | 高いです | 「高い」の「い」を残して「です」を付ける。 |
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| この部屋は静かです | ホテルや住まいの部屋が静かだと説明する。な形容詞の例です。 |
| レオは元気です | レオの様子を聞かれて、元気だと伝える。な形容詞の例です。 |
| この本は高いです | 本の値段が高いと伝える。い形容詞の例です。 |
| 今日は寒いです | 今日の寒さを説明する。い形容詞の例です。 |
名詞の前に置く場合は「静かな部屋」です。文として説明する「部屋は静かです」と区別します。「静かです部屋」とはつなげません。
でした・ではありません:名詞の文を過去や否定にする
今は学生、今は学生ではない、以前は学生だった。伝えたい内容に合わせて、名詞の後ろを変えます。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 学生です | 学生だと伝える。今のことなど、過去ではない文です。 |
| 学生ではありません | 学生ではないと、丁寧に否定する。 |
| 学生でした | 以前は学生だったと伝える。 |
| 学生ではありませんでした | 話題にしている過去の時点では、学生ではなかったと伝える。 |
| 学生じゃありません | 「ではありません」を会話で縮めた形。これも丁寧な否定です。 |
| 昨日は休みでした | 昨日について、休みだったと伝える。 |
「ではありません」は、改まった会話や文章でも使う形です。「じゃありません」は会話でよく使われます。な形容詞も、たとえば「静かでした」「静かではありません」のように変えられます。
高いの過去は「高かったです」:形容詞の形を変える
い形容詞は、「です」を「でした」に変えるだけでは過去になりません。「高い」の部分を変え、その後に「です」を付けます。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 高くないです | 高いとは思わない、と否定する。 |
| 高かったです | 買った本などについて、値段が高かったと話す。 |
| 高くなかったです | そのときの値段は高くなかったと話す。 |
「高いでした」ではなく「高かったです」です。名詞の「学生でした」と、い形容詞の「高かったです」を一組で比べると、変える場所の違いが分かります。
飲みますの後に「です」を足さない
「飲む」は動詞です。「飲みます」「飲みません」「飲みました」などの形は、すでに丁寧な動詞の形になっています。後ろに「です」を重ねません。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| コーヒーです | 飲み物の種類を聞かれ、コーヒーだと答える。名詞の文です。 |
| コーヒーを飲みます | コーヒーを飲む習慣や、これから飲むことを伝える。動詞の文です。 |
| 飲みません | 飲まない、またはこれから飲まないと伝える。 |
| 飲みました | 飲んだことを伝える。 |
たとえば飲み物の種類を聞かれたら「コーヒーです」、何を飲むか聞かれたら「コーヒーを飲みます」と答えられます。「飲みますです」は、ここで学ぶ基本の形ではありません。
まずは名詞・形容詞の文と、丁寧な動詞の文を分けましょう。動詞の変え方はます形のレッスンで扱います。
名前・部屋・昨日のことを、三つの文で練習する
自分が会社員だと伝え、部屋が静かなことと、昨日は休みだったことを話すには?
「会社員です」「この部屋は静かです」「昨日は休みでした」と言えます。会社員と休みは名詞、静かはな形容詞です。昨日の話では「でした」を使います。
買った本の値段を振り返るなら「高いでした」「高かったです」のどちら?
「高かったです」です。い形容詞の「高い」を「高かった」に変えてから「です」を付けます。
最後に「コーヒーを飲みます」と声に出し、「です」を足さずに止めます。丁寧さを足すことより、文末の形を一つ選べることが大切です。
何について話すかを示す「は」と「が」は、は・がの使い分けで続けて練習できます。