文の組み立てで使う日本語
はとがの違い|自己紹介・誰が来るか・飲み物の対比で使い分ける
「は」は何について話すかを示したり、ほかの物と比べたりします。「が」は誰・何かを特定する答えや、そこにいる物・起きていることを伝える文で使います。「だれが来ますか」なら「マヤが来ます」。その後にマヤの予定を話すなら「マヤは七時に来ます」と続けられます。前の質問と、何を伝えたいかを確かめましょう。

英語ではどちらもI am Leoと訳せても、日本語の「私はレオです」と「私がレオです」は使う場面が違います。一文だけを眺めるより、その前に相手が何を聞いたかを考えると選びやすくなります。
自己紹介と呼び出し/話題のは/特定するが/質問から答える/対比のは/練習。
はとがの使い分け:名乗る場面と、呼ばれて答える場面
初対面の人へ自分の名前を言うときは「私はレオです」。受付でスタッフがレオを探しているときは、「私がレオです」と自分を示せます。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 私はレオです | I am Leo。初対面の相手に、私について名前を伝える。 |
| レオさんはどなたですか | Which of you is Leo? スタッフが、待っている人たちの中からレオを探す。どなたは誰の丁寧な言い方。 |
| 私がレオです | I am Leo。探しているレオは自分だと答える。 |
助詞の「は」はhaと書いても、waと読みます。はを英語の主語とだけ覚えると、物や時間を話題にする文で迷いやすくなります。がも、いつも強く「この人だけ」と言うための助詞ではありません。
名前や仕事などをですで説明する形はですの使い方、助詞を前の語と一組にする考え方は日本語の語順へ。
はで、何について話すかを示す
人だけでなく、今日、店、日本語なども話題にできます。「○○について言うと」と考えて、後ろでその説明をします。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 今日は休みです | Today is a day off。今日について、休みだと伝える。 |
| この店は静かです | This shop is quiet。この店の様子を伝える。 |
| 日本語は面白いです | Japanese is interesting。日本語について感想を話す。 |
誰の話か分かっているときは、私はを毎回言う必要はありません。自己紹介でも、名前を言った後の文で私はを繰り返すと重く聞こえることがあります。英語のIがある場所へ、機械的にはを足さないようにします。
がで、誰・どれかを答えたり、その場の様子を伝えたりする
「来るのは誰か」「自分のかばんはどれか」が分からない相手へ、該当する人や物を示します。また、猫がいる、雨が降っているなど、その場で気付いたことを伝える文にもがを使います。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| マヤが来ます | Maya is coming。誰が来るかという問いに、マヤだと答える。 |
| これが私のかばんです | This is my bag。並んだかばんから、自分の物を示す。 |
| 猫がいます | There is a cat。猫がいることに気付き、相手に知らせる。 |
| 雨が降っています | It is raining。外の今の様子を伝える。 |
「初めて出る言葉は全部が、二回目は全部は」という規則ではありません。マヤを前から知っていても、誰が来るのかを今特定するなら「マヤが来ます」と言えます。知っている名前かどうかと、今の問いへの答えかどうかを分けて考えます。
だれが・どれがの質問から、答えのがを選ぶ
カフェで、これから来る人を確かめる場面です。「だれが」のだれをマヤに替えると、質問に対応する答えになります。選ぶ物や好きな物を聞く場合も比べてみましょう。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| だれが来ますか。マヤが来ます | Who is coming? Maya is coming。来る人を特定する。 |
| どれがいいですか。これがいいです | Which one would you like? This one。いくつかの物から選ぶ。 |
| 何が好きですか。猫が好きです | What do you like? I like cats。好きな対象をがで示す形。 |
来る人が分かったら、その人を話題にして予定を続ける
マヤが来ると分かった後で、到着する時刻を伝えます。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| マヤは七時に来ます | Maya will come at seven。マヤが話題で、新しく伝えるのは時刻。 |
一度はに替えたら、もうがへ戻せないわけではありません。「七時に来るのは誰か」と聞かれれば、再びマヤを特定する答えになります。今どの質問へ答えているかを見直しましょう。
はで、飲み物や日などを比べる
飲み物を用意する人に、何を飲むか聞かれた場面を考えます。「コーヒーは飲みます」は、ほかの飲み物との違いを含ませることがあります。ただし、この一文だけで「飲むのはコーヒーだけ」と決まるわけではありません。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| コーヒーは飲みます | Coffee, I do drink。コーヒーについては飲むと答える。ほかの飲み物はまだ分からない。 |
| 肉は食べません | Meat, I do not eat。食べない物として肉を取り上げる。 |
| 今日は行きません | Today, I am not going。今日については行かない。別の日との対比になる場合がある。 |
| これは好きですが、あれは好きではありません | I like this, but not that。二つの物への好みを明示する。 |
相手に違いを確実に伝えたいときは、前半だけで済ませず、後半も言います。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| コーヒーは飲みますが、お酒は飲みません | I drink coffee, but I do not drink alcohol。二つの飲み物について、飲む・飲まないを伝える練習例。 |
| 日本語は話せますにほんごは はなせます | I can speak Japanese。ほかの言語との対比を含む場合があるが、どの言語をどの程度話せるかまでは分からない。 |
「飲みますが」のがは、二つの文をbutの意味でつなぐ使い方です。「マヤが」のがとは役割が違います。はとがを探すだけでなく、どの語の後に付いているかも確かめます。
質問に答え、次の一文へ話を続ける
まずは「だれが来ますか」に「マヤが来ます」と答えます。次に「マヤは七時に来ます」と予定を足し、最後に飲み物の違いを一文で伝えてみましょう。
マヤを前から知っていれば、だれが来ますかへの答えも必ずマヤはになる?
なりません。今分からないのは来る人なので、「マヤが来ます」と特定できます。
猫がいますの後で、その猫について説明したい。はに替えてもよい?
はい。その猫を話題にして説明するなら、はを使えます。同じ物でも、会話の中で果たす役割が変わります。
コーヒーは飲みます、と聞けば、お茶を飲まないことも分かる?
その一文だけでは分かりません。ほかの飲み物について必要なら聞いて確かめます。
最初からすべての例外を覚える必要はありません。自己紹介、誰が来るか、飲み物の対比という三つの場面で、前の問いに合う形を選んでみましょう。次はにとでの違いで、場所と動作の関係を練習できます。