文の組み立てで使う日本語
にとでの違い|行き先・居場所・活動する場所で助詞を選ぶ
行き先なら「カフェに行きます」、いる場所なら「カフェにいます」、活動する場所なら「カフェで勉強します」です。場所の名前だけで決めず、何を伝える文かを見ます。電車などの手段にはで、七時などの時刻にはにを使います。

出かける前に行き先を話し、到着してから何をするか伝える。その二つを一文につなぐと、同じカフェに「に」と「で」が付く理由が見えてきます。
英語版の漫画では、出かける前のマヤが「このあと、どこに行きますか」に「カフェに行きます」と答えます。続いて「どこで勉強しますか」と聞かれたら、「カフェで日本語を勉強します」。同じ場所でも、行き先を答えるときは「に」、活動する場所を答えるときは「で」です。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| カフェに行って、カフェで勉強します | I go to the café and study there。最初は行き先、次は勉強する場所。 |
動詞から選ぶ/行き先/いる場所・時刻/活動する場所/手段/練習。
にとでを選ぶときは、場所と動詞の関係を見る
「駅」という名詞に、いつも同じ助詞が付くわけではありません。駅へ向かうのか、駅で誰かと会うのかで変わります。
| 伝えること | 助詞 | 例 |
|---|---|---|
| どこへ行くか | に | 駅に行きます(えきに いきます)。 |
| どこにいる・あるか | に | カフェにいます。 |
| どこで何をするか | で | カフェで勉強します(べんきょうします)。 |
| 何を使ってするか | で | 電車で行きます(でんしゃで いきます)。 |
英語のatが、いつもにになる、いつもでになるという対応ではありません。まず動詞を確かめます。文全体の並べ方は日本語の語順へ。
友人から行き先や予定を聞かれたら、質問の助詞を手掛かりにする
出かける前に、友人から行き先を聞かれます。続いて勉強する場所を聞かれたら、質問も答えもでに替わります。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| どこに行きますか | Where are you going? 行き先を聞く質問。 |
| カフェに行きます | I am going to the café。行く先をカフェに替えて答える。 |
| どこで勉強しますか | Where will you study? 勉強する場所を聞く質問。 |
最後の質問には「カフェで勉強します」と答えられます。同じ動作について答えるなら、どこに・どこでの助詞を残し、どこを場所の名前に替えると組み立てやすくなります。
行く・来る・帰るの行き先には、にを使う
移動が向かう先をにで示します。電車の行き先を確かめるときも、この形が使えます。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 駅に行きます | I go to the station。駅が行き先。 |
| 日本に来ました | I came to Japan。日本が来た先。 |
| 家に帰ります | I return home。家が帰る先。 |
| 電車に乗ります | I get on the train。乗る対象をにで示す。 |
行く・来る・帰るでは、方向を表す「へ」を使うこともあります。まずは「駅に行きます」で、行き先とにを一組にして覚えましょう。乗る電車の確認はこの電車は○○に行きますかへ。
いる場所・物がある場所と、具体的な時刻にはに
人や動物がいる場所はいます、物がある場所はありますを使って伝えます。場所をにで示します。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| マヤはカフェにいます | Maya is at the café。何をしているかは言わず、マヤの居場所を伝える。 |
| 机の上に本があります | There is a book on the desk。本がある場所を伝える。 |
| 七時に起きます | I get up at seven。起きる時刻をにで示す。 |
| 月曜日に会います | We meet on Monday。会う曜日を伝える。 |
場所ではありませんが、七時などの具体的な時刻にもにを使います。ただし、今日・明日・毎日などには通常にを付けません。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 明日行きます | I will go tomorrow。明日の後に、そのまま行きますを続ける。 |
| 毎日勉強します | I study every day。毎日の後ににを付けない。 |
勉強する・会う・買うなど、活動する場所にはで
その場所で何をするかを伝える文です。カフェにいるだけでなく、そこで勉強するなら「カフェで」になります。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| カフェで勉強します | I study at a café。勉強する場所。 |
| 駅で会います | We meet at the station。待ち合わせで会う場所。 |
| 店で買います | I buy it at a store。買うという動作をする場所。 |
| 公園で子どもが遊んでいます | Children are playing in the park。遊ぶという活動が続いている場所。 |
「遊んでいます」の最後にいますがあっても、場所はで
次の文は、公園に子どもがいることだけを伝えます。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 公園に子どもがいます | There are children in the park。子どもがいる場所をにで示す。 |
「遊んでいます」は、遊ぶ動作が続いているという意味なので「公園で」です。最後のいますだけを見て判断せず、動詞のまとまりで考えます。いることと、そこで何をしているかは別の説明です。
電車・言語・道具など、手段にも「で」を使う
「電車で行きます」の電車は場所ではなく、移動するための手段です。「で」は、場所以外の役割でも使います。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 電車で行きます | I go by train。移動の手段。 |
| 日本語で話します | I speak in Japanese。話すときに使う言語。 |
| 箸で食べます | I eat with chopsticks。食べるときに使う道具。 |
| 木で作ります | I make it from wood。作るときに使う材料。 |
「電車に乗ります」は乗る対象、「電車で行きます」は行く手段を表します。電車という名詞だけで、にかでかを決めないようにしましょう。
行き先・手段・時刻を一文にまとめる
友人と駅で会う日の練習です。行き先に、移動する手段や時刻を足します。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| 電車で東京に行きます | I go to Tokyo by train。電車が手段、東京が行き先。 |
| 八時に電車で駅に行きます | I go to the station by train at eight。時刻・手段・行き先をまとめる。 |
| 駅で友だちに会います | I meet a friend at the station。駅が会う場所、友だちが会う相手。 |
最後の文では、にが会う相手を示しています。にの役割は場所だけではありません。文の中の何と何をつなぐかを確かめます。
カフェへ行く、そこにいる、そこで勉強する。に・に・ででよい?
はい。「カフェに行きます」「カフェにいます」「カフェで勉強します」です。行き先、居場所、活動する場所という違いがあります。
公園で遊んでいますを、公園に遊んでいますへ替える?
替えません。「遊んでいます」は遊ぶ動作を説明するので、場所にはでを使います。
今日行く場所を一つ決め、そこで何をするかも二文で話してみましょう。予定と過去の話を分けたいときは、次のます形の使い分けで練習できます。