文字の役割で使う日本語

日本語の文字の違い|ひらがな・カタカナ・漢字を一つの文で見分ける

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30秒で分かる

ひらがな・カタカナ・漢字は、同じ日本語の文で使う三種類の文字です。「空港行きバス」なら、空・港・行は漢字、きはひらがな、バスはカタカナ。文字の切替は言葉を分ける手掛かりになりますが、形だけでは意味や読みまでは決まりません。

駅で、レオが空港行きバスの案内表示の三つの部分を、路線の矢印と見比べている。

駅の案内が全部つながって見えても、いきなり一文字ずつ訳す必要はありません。まず知っている「バス」を探し、その前に何が付いているかを見ます。分からない部分の読みと意味を確かめたら、一つの案内として読み直しましょう。

三種類の違い/ひらがなと送り仮名/カタカナ/漢字の読み/混ざった文/練習。

日本語の三種類の文字は、同じ文の中で働く

ひらがなとカタカナを合わせて「かな」と呼びます。かなは日本語の音を表す文字。漢字は単語や単語の一部に使われ、読み方は言葉によって変わります。三種類の別の言語を読むわけではありません。

文字よく使われるところ例
ひらがな助詞、語尾、ひらがなで書く単語、読みの補助で、を、べます、のみます
カタカナ外来語、外国の名前、擬音、強調などバス、コーヒー、レオ
漢字名詞や動詞・形容詞の一部、名前など空港、日本、食

日本語の文では、単語の間に空白を置かないことがよくあります。文字の種類が変わる場所は区切りの候補になりますが、そこで必ず別の単語になるわけではありません。「行き」「食べる」のように、一語の中にも漢字とひらがなが混ざります。

ひらがなは丸み、カタカナは直線、漢字は込み入った形が目安になることがあります。ただし、フォントや文字そのものによって違います。数字やアルファベットも、同じ表示に入ります。

ひらがなは、語尾にも、単語全体にも使う

「食べる」の「食」は漢字、「べる」は後ろに付くひらがなです。漢字を使う語に添えるこのようなかなを「送り仮名」と呼びます。「食べます」では「べ」に続いて、丁寧な語尾の「ます」が付きます。

漢字とひらがなで書く形と、ひらがなだけの形
言い方使う場面・次の行動
食たべる

taberu、eat。食は漢字、べるは送り仮名。
食たべます

tabemasu、丁寧な形のeat。食の後にべ、さらにますが続く。
のみます

nomimasu、drink。単語全体をひらがなで書いた形。
飲のみます

nomimasu。同じ言葉を、漢字の飲とひらがなで書いた形。

「空港行き」の「き」も、「行」とつながる一部です。ひらがなが始まったからといって、別の言語や別の単語に切り替わったとは限りません。

送り仮名とふりがなは、付く場所と役割が違う

空港くうこうの上にある「くうこう」は、漢字の読みを示す「ふりがな」です。横書きでは上、縦書きでは横に付くことがあります。「食べる」の「べる」は言葉の一部ですが、ふりがなは読みを助ける表示なので、二重に読み上げません。

まずはひらがな表で基本の46文字を確認できます。ここでは、ひらがなが何をしているかに注目しましょう。

カタカナは、バスやコーヒーなどの言葉に使う

カタカナは、ひらがなと同じ基本の音を、別の形で表します。外来語のほか、外国の名前、音を表す言葉、強調したい言葉などにも使われます。

案内やメニュー、名前に出てくるカタカナ
言い方使う場面・次の行動
バス

basu、bus。空港行きバスの最後の部分。
ホテル

hoteru、hotel。日本語の音としてホ・テ・ルと読む。
コーヒー

kōhī、coffee。二つのーも言葉の一部。
レオ

Reo、Leo。人物名をカタカナで書く例。

外来語でも、英語の発音をそのまま読むわけではありません。

文字の練習はカタカナ表、コーヒーの長い音は発音ガイドで扱います。

漢字は、使う単語と読みを一緒に覚える

漢字の形だけを見ても、初めての単語の読みや意味がすべて分かるわけではありません。「空港」なら「くうこう」と空港の意味を、一つの単語として覚えます。駅や建物では、入口と出口も役立つ言葉です。

行き先や案内から、漢字の語を覚える
言い方使う場面・次の行動
空港くうこう

kūkō、airport。空と港の二文字で一つの単語。
入口いりぐち

iriguchi、entrance。入る場所の表示。
出口でぐち

deguchi、exit。出る場所の表示。
人ひと

hito、person。この単語では人をひとと読む。
日本人にほんじん

Nihonjin、Japanese person。この単語の最後の人はじんと読む。

「人」の読みは、単独の「人」と「日本人」で違います。一文字の読みを全部暗記してから使うより、自分が使う単語と、その読み・意味から増やしていくと練習しやすくなります。

空港行きバス:三種類の文字を一つの案内として読む

漫画では、Leoが駅の係員へ「この表示は、何と読みますか」と尋ねます。係員が「空港行きバス」と読み、意味を説明した後、Leoは「この『き』は、ひらがなですか」と確認します。返答は「はい。『行き』で『ゆき』と読みます」。小さく見える「き」も言葉の一部として読めるようにする練習です。

「空港行きバス」は、行き先の空港、そこへ向かうことを示す行き、乗り物のバスを組み合わせた案内です。「行き」はこの例では「ゆき」と読みます。「いき」と読む場合もあります。

三種類の文字が混ざった案内と文
言い方使う場面・次の行動
空港行くうこうゆきバス

airport-bound bus。空・港・行は漢字、きはひらがな、バスはカタカナ。
日本にほんでコーヒーをのみます

I drink coffee in Japan。日・本は漢字、コーヒーはカタカナ、で・を・のみますはひらがな。
私わたしはパンを食たべます

I eat bread。私・食は漢字、パンはカタカナ、は・を・べますはひらがな。

最初の文の「のみます」を「飲みます」と書いても、読みとここでの意味は同じです。文全体を一種類の文字だけで分類するより、それぞれの部分が何をしているかを見ます。

バスの行き先を質問したいときはこのバスは目的地へ行くか確認するレッスンへ。

分かる部分を一つ見つけ、全体へ戻す

  1. 案内や文の全体を見えるままにする。
  2. バスなど、知っている言葉を一つ探す。
  3. その前後のひらがなと漢字を見分ける。
  4. 分からない単語の読みと意味を、辞書や教材で確かめる。
  5. 全体をつなげ、今いる場所や場面に合う意味か確認する。
空港行きバスの「き」は、バスと同じカタカナ?

きはひらがなです。行きという語の中で漢字の行につながっています。バスはカタカナです。

「飲みます」と「のみます」は、別の言葉?

この例では同じ言葉です。飲という漢字を使うか、全体をひらがなで書くかが違います。

漢字の上の「くうこう」も、漢字の後で続けて読む?

いいえ。空港の読みを示すふりがななので、くうこうと一度読みます。

交通の変更、薬、避難の指示、手続きのように判断を間違えられない場面では、文字の形から推測して行動せず、実際の内容を担当者や公式案内で確かめます。

次は、読めなかった部分に合わせて選ぶ

困ったところ次のレッスン
ひらがなの基本形がまだ分からないひらがな表
メニューのカタカナが読めないカタカナ表
文字は分かるが、長い音が分からない日本語の発音
最初に何を学ぶか決めたい初心者の学び方

分からない文字が残っても、「全部分からない」から「この一語を調べたい」に変われば、次の一歩が見えます。身近な案内を一つ選び、知っている部分から試してみましょう。