文字を読むで使う日本語
カタカナ表|46文字と、メニュー・看板の外来語を読む
基本のカタカナは46文字。ひらがなと同じ五つの母音の位置に、別の形の文字が並びます。「ホテル」はホ・テ・ルから読み、「セール」の「ー」は前の母音を伸ばします。元の英単語は意味を確かめる手掛かり。日本語でどう読むかは、書かれた文字から確かめましょう。

旅行先でホテルのマークを見つければ、建物の場所は分かるかもしれません。さらに「ホテル」を読めると、地図や案内板で同じ言葉を探せます。ここでは、絵や英語を先に答えにせず、一文字ずつ音にしてみます。
46文字の表/店内表示/長音ー/シ・ツ、ソ・ン/小さい文字。
カタカナ表:ひらがなと同じ音を、別の形で読む
この表は左から右へ読みます。母音の順番はa・i・u・e・o。「—」は、現代の基本表で文字を置かない場所です。
| 行 | a | i | u | e | o |
|---|---|---|---|---|---|
| ア行 | ア | イ | ウ | エ | オ |
| カ行 | カ | キ | ク | ケ | コ |
| サ行 | サ | シ | ス | セ | ソ |
| タ行 | タ | チ | ツ | テ | ト |
| ナ行 | ナ | ニ | ヌ | ネ | ノ |
| ハ行 | ハ | ヒ | フ | ヘ | ホ |
| マ行 | マ | ミ | ム | メ | モ |
| ヤ行 | ヤ | — | ユ | — | ヨ |
| ラ行 | ラ | リ | ル | レ | ロ |
| ワ行 | ワ | — | — | — | ヲ |
この45文字に、別枠の「ン」を足して46文字です。「ン」は五つの母音に沿って並びません。「ヲ」は基本表に含まれますが、外来語の読み始めでは出会う機会が少ない文字です。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| ア | a。ひらがなの「あ」と同じ母音。 |
| イ | i。ひらがなの「い」と同じ母音。 |
| ウ | u。ひらがなの「う」と同じ母音。 |
| エ | e。ひらがなの「え」と同じ母音。 |
| オ | o。ひらがなの「お」と同じ母音。 |
ひらがなを知っているなら、ひらがな表の「あ」と「ア」を同じ音へ結び付けます。新しく覚えるのは主に文字の形です。「シ」はshi、「チ」はchi、「ツ」はtsu、「フ」はfuと読むので、列の母音だけから英語風に読まないようにしましょう。
ホテル・トイレ・レジを、文字から読む
まず「ホテル」のホ・テ・ルを一つずつ指し、ho・te・ruと読んでからつなげます。英語のhotelと同じ発音に戻さず、日本語の音を順に読みます。
英語版の漫画では、レオがマヤに「この看板は、何と読みますか」と聞きます。マヤが「ホ・テ・ル」と一度読んだ後、レオも文字を指して読み、お礼を言います。次の店では「セール」を自分で読み、「ー」の位置を確かめます。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| ホテル | hoteru、hotel。ホ・テ・ルの三文字を読む。 |
| トイレ | toire、toilet/restroom。店や駅の案内で探す言葉。ト・イ・レと読む。 |
| セール | sēru、sale。店の表示で見かける言葉。真ん中の「ー」を飛ばさない。 |
| レジ | reji、checkout/cash register。会計する場所の目印。「ジ」は「シ」に濁点を付けた文字。 |
「レジ」が読めたら、店内で会計する場所を探せます。店員の質問に答える練習はコンビニの会話へ。
カタカナは外国の名前にも使われます。外来語も、すべて英語由来とは限らず、日本語で意味が変わったり短くなったりすることがあります。似た英単語は、読みを決める答えではなく、意味を考える手掛かりにします。
長音「ー」は、直前の母音を伸ばす
「セール」の「ー」は、前のセのeを伸ばします。区切りの線ではなく、言葉の一部です。「コーヒー」なら二本とも必要で、コのoとヒのiを伸ばします。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| セール | sēru、sale。セのeを伸ばしてからルを読む。 |
| ケーキ | kēki、cake。ケのeを伸ばす。 |
| コーヒー | kōhī、coffee。コのoとヒのi、二か所を伸ばす。 |
| スーパー | sūpā、supermarket。スのuとパのaを伸ばす。「パ」は「ハ」に丸を付けた文字。 |
ローマ字の上の線も長い母音の目印です。このページではō・īなどを使っていますが、別の教材ではoo・iiのように母音を重ねて書く場合もあります。まずカタカナの「ー」がある場所を確認しましょう。
シとツ、ソとンは、短い線と長い線を見比べる
一度に四文字を覚え直すより、最初はシとツの二つを比べます。一般的な活字体では、シの短い二画は横向き、ツの短い二画は縦向きに近くなります。長い画の曲がり方も一緒に見ましょう。ソとンも、短い画の傾きと長い画の形を比べます。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| シール | shīru、sticker。最初の文字はシ。文具や商品のラベルの話で使う。 |
| ツアー | tsuā、tour。最初の文字は大きいツ。最後のーはアを伸ばす。 |
| ソース | sōsu、sauce。最初の文字はソ。食べ物の説明で見かける。 |
| コンビニ | konbini、convenience store。二文字目はン。後ろに母音を足してnoやnuにしない。 |
文字の形はフォントや手書きで変わります。傾きだけを唯一の目印にせず、複数の標準的な形を見比べてから、単語カードの順番を変えて読んでみましょう。
小さいッ・ィ・ャは、大きい文字と同じに読まない
基本表にない組合せも、メニューや案内で出てきます。ここでは三つだけ、小さい文字がある場所と読み方を確かめます。
| 言い方 | 使う場面・次の行動 |
|---|---|
| プリン | purin、custard pudding。「プ」は「フ」に丸を付けた文字。点や丸も見落とさない。 |
| チケット | chiketto、ticket。小さいッの後のtを長く保つ。チ・ケ・ツ・トとは読まない。 |
| ティー | tī、tea。テと小さいィでti、その母音をーで伸ばす。te-iと分けない。 |
| シャワー | shawā、shower。シと小さいャでsha。shi-yaではない。最後はワのaを伸ばす。 |
カタカナの組合せと長い音の練習は、国際交流基金『いろどり』入門第2課(PDF、L2-15〜17)でも確認できます。
看板を見る前に、三つだけ自分で読む
ホテル・トイレ・セールを、ローマ字を見ずに読む
hoteru・toire・sēruです。ホテルとトイレは三つの文字を順に読みます。セールはセのeを伸ばします。
「コーヒー」は、どこを伸ばす?
コのoと、ヒのiです。二本のーを両方見て、kōhīと読みます。
ツアーのツと、チケットのッは同じ読み方?
違います。ツアーの大きいツはtsu。チケットの小さいッはtsuと発音せず、次のtを長く保ちます。
次にメニューや案内板を見るときは、一語だけ選び、絵や翻訳を見る前に読んでみましょう。長音や小さい文字を確認してから意味を調べると、「知っている英語を当てた」だけで終わらずに練習できます。