地震・避難の会話で使う日本語

地震のときの日本語|揺れ・津波の指示と避難先の確認

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実際に揺れているときは、全文を翻訳するより先に身を守ります。海辺で強い揺れや弱くても長い揺れを感じたら、津波の警報を待たずに避難します。

30秒で分かる

「頭を守ってください」は、その場で身を守るための指示。「どの道を通りますか」は、次に移動するときの質問です。揺れの最中と、その後の確認を分けて練習しましょう。避難先は「近いから」だけで決めず、地震・津波など、その災害に対応する場所を確認します。

地域の防災訓練でLeoがクッションで頭を守り、Mayaが頭を守る図を示している。室内のコーンは訓練用の通行障害を表す。

揺れの最中/津波の言葉/道と係員の返答/避難場所・避難所/困っていることへ進めます。

地震のときの日本語は、最初の指示を聞き取るところから

スマートフォンなどで見る「緊急地震速報」は、強い揺れへの備えを呼びかける情報です。気象庁の案内を前もって確認し、通知音や表示を知っておきましょう。速報から揺れまでのわずかな時間を、画面全体の翻訳に使わないでください。

揺れている間に聞く指示
言い方使う場面・次の行動
頭あたまを守まもってください

頭を守る指示。近くで使えるものや、その場所の状況に合わせて身を守る。
揺ゆれがおさまるまで、身みを守まもってください

揺れが続いている間、身を守る行動を続ける。
外そとに飛とび出ださないでください

慌てて外へ走り出さないよう求める指示。
係員かかりいんの指示しじに従したがってください

施設や乗り物の係員の案内を聞いて行動する。

「〜てください」は行動を求める形、「〜ないでください」は、その行動をしないよう求める形です。「飛び出さないで」の「ないで」を聞き落とさないようにします。

消防庁の室内向け案内は、丈夫な机などの下やクッションなどで身を守ること、慌てて外へ出ないことを説明しています。ただし、練習と同じ机を探すために、落ちそうな物やガラスのある場所へ移動しないでください。

海辺では、津波の警報を翻訳し終えるまで待たない

海辺で強い揺れや弱くても長い揺れを感じたら、まず揺れから身を守り、津波の警報を待たずに、海辺を離れてより高い安全な場所へ避難します。海から離れていても、川沿いに津波が来ることがあります。自宅や滞在先の津波ハザードマップと避難先を事前に確認してください。気象庁の津波防災案内

聞こえた言葉意味と、気象庁が示す行動
大津波警報・津波警報沿岸部や川沿いにいる人は、ただちに高台や津波避難ビルなど安全な場所へ避難する。
津波注意報海の中にいる人は、ただちに海から上がって海岸から離れる。「注意だけなので海にいてよい」という意味ではない。

これは気象庁の警報・注意報の説明の区別です。注意報という言葉だけで、すでに始めた避難をやめたり、自治体の避難指示を無視したりしないでください。

津波の放送と避難の指示
言い方使う場面・次の行動
大津波警報おおつなみけいほうが出でています

大津波警報の発表を知らせる言葉。
津波警報つなみけいほうが出でています

津波警報の発表を知らせる言葉。
津波注意報つなみちゅういほうが出でています

津波注意報の発表を知らせる言葉。海中や海岸にとどまらない。
海岸かいがんから離はなれてください

海岸を離れるよう求める指示。
高たかい場所ばしょへ避難ひなんしてください

高台や指定された津波避難ビルなどへの避難を求める指示。
警報けいほうが解除かいじょされるまで戻もどらないでください

警報が続いている間に戻らないよう求める指示。

「高い場所」は、見た目が高い建物ならどこでもよい、という意味ではありません。津波避難先の表示や自治体の案内を確認します。津波は繰り返すため、警報・注意報が続いている間は避難を続けます。気象庁のリーフレットは、警報が解除されても自治体の避難指示が残る場合を説明しています。解除という一語だけで戻る判断をしないでください。

揺れの後は、行先と道を一つずつ確かめる

揺れが弱まったり止まったりしても、割れたガラスや倒れた家具が残ることがあります。消防庁の揺れた後の案内にあるように、周囲を確認します。避難が必要な場面では、いま使う道を係員や公的な案内で確かめてください。

行先を聞く質問
言い方使う場面・次の行動
次つぎはどこへ行いきますか

次に向かう場所を聞く。
避難場所ひなんばしょはどこですか

避難先を聞く。どの災害の場所かも確認する。
どの道みちを通とおりますか

行先が分かった後、使う道を聞く。
この道みちで合あっていますか

いま示している道で合っているか確認する。

返答の「こちら」と「通れません」を聞き分ける

場所を聞けても、返答が分からないと動けません。

係員からの返答の例
言い方使う場面・次の行動
こちらの階段かいだんを使つかってください

係員が示す階段を使うよう求める言葉。どれか分からなければ指差しを見て確かめる。
エレベーターは使つかわないでください

エレベーターを使わないよう求める言葉。避難に使えると自己判断しない。
この道みちは通とおれません

いま示している道は通れないという返答。
別べつの道みちを案内あんないします

別の道をこれから説明するという返答。案内を聞く。
余震よしんに注意ちゅういしてください

その後の揺れにも注意を求める言葉。弱い揺れしか来ないという意味ではない。

消防庁の店舗向け案内は、係員の指示に従い、動いているように見えてもエレベーターで避難しないよう説明しています。また、気象庁の地震後の活動の案内に従い、その後の強い揺れにも備えます。

「避難場所」と「避難所」は、使う目的が違う

「避難場所」は危険から逃れる先、「避難所」は避難生活を送る施設、と役割から覚えると区別しやすくなります。正式な指定では、内閣府が次の違いを説明しています。

表示の言葉何のための場所か
指定緊急避難場所命を守るために緊急に避難する場所。地震・津波・洪水など、災害の種類ごとに指定される。
指定避難所避難した人が一定期間滞在する施設。上の避難場所と同じ施設が両方の役割を持つこともある。

近くの学校や公園が「避難所」でも、それだけで津波の避難先だとは分かりません。対象の災害と、現在の案内を確認します。

災害の種類と、避難所の開設を確認する
言い方使う場面・次の行動
地震じしんの避難場所ひなんばしょはどこですか

地震に対応する避難場所を聞く。
津波つなみの避難場所ひなんばしょはどこですか

津波に対応する避難場所を聞く。
この場所ばしょは津波つなみの避難場所ひなんばしょですか

目の前の場所が津波用として指定されているか確かめる。
避難所ひなんじょは開あいていますか

直ちに必要な安全確保の後、滞在する避難所が開設されているか聞く。

通れない道や、手助けが必要なことを短く伝える

道がふさがっていたり、自分では階段を使えなかったりする場合は、そのことを係員へ伝えます。何が起きたか、どこか、何ができないかを短く言えば、相手が状況を確認する手掛かりになります。

目で見たこと・できないことの伝え方
言い方使う場面・次の行動
出口でぐちがふさがれています

出口を通れないことを伝える。
火ひが出でています

見えている火を知らせる。
ガスのにおいがします

においを知らせる。原因を調べるために近づかない。
けがをしている人ひとがいます

けが人がいることを知らせる。
二階にかいです

直前に伝えた出来事の場所を補う例。実際の階に替える。
階段かいだんを下おりられません。手伝てつだってください

自分では階段を下りられず、手助けが必要だと伝える。対応方法は係員へ相談する。

見える範囲の事実を伝えます。原因を調べたり、人の状態を確かめたりするために危険な場所へ入らないでください。火事や救急車が必要な場合の119への伝え方は、緊急時の日本語で扱います。

聞き直すのは、分からなかった部分だけ

頭を守る行動や津波からの避難を、質問のために遅らせないでください。次の道の案内で一か所聞き取れなかった、という場面では短く聞き直します。

次の行動を確認する聞き直し
言い方使う場面・次の行動
もう一度いちどお願ねがいします

聞き取れなかった案内を繰り返してもらう。
ゆっくりお願ねがいします

もう少しゆっくり説明してもらう。
どちらですか

どの方向か尋ね、係員が示す方向も見る。
この道みちですか

示した道でよいか確かめる。

訓練では「守る」と「次の道を聞く」を分けて練習する

LeoとMayaの漫画は、二階の部屋で行う防災訓練です。Mayaが責任者の「頭を守ってください」を繰り返すと、Leoはすぐに頭を守り、「はい」と答えます。揺れの段階が終わってから「二階の出口がふさがれています。どの道を通ればいいですか」と報告して尋ねます。責任者の返答は「右の階段を使って、一階の出口へ進んでください」。方向と階数を聞く練習です。英語版の漫画で会話の順番を確かめられます。

ふだんから、自宅や宿泊先のハザードマップと避難先を確認しておきます。Safety tipsの公式案内では、多言語の地震・津波・気象情報や、周囲の人に尋ねる表現を紹介しています。設定や使い方は平常時に確認しましょう。

安全な訓練で、次の三つを別々に練習してください。

  1. 「頭を守ってください」と聞き、訓練の指示に従う。
  2. 揺れの段階が終わってから「二階の出口がふさがれています。どの道を通ればいいですか」と尋ね、返答の方向・階数を聞く。
  3. 通れない道や聞き取れない方向があれば、その部分を短く伝える。

編集部調べ:気象庁・消防庁・内閣府・Safety tipsの参照資料を2026年9月30日に確認しました。

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